過失割合について


過失割合について

事故形態による基本となる過失割合については他のページを参考にしていただければと思います。

過失割合は当事者の委託を受けた保険会社の事故担当者間で格子をまとめ、事故当事者(契約者)へ確認、了承を経て決定となります。

どちらか一方が納得しない場合、過失は決定しません。

双方の修理金額が確定したのち保険会社から連絡が来る場合も多いです。早期の過失割合決定を望む場合は保険会社に催促の連絡をしましょう。

過失0事案や過失0を主張する場合、契約の保険会社担当者は相手方との交渉はしません(非弁行為との関係で出来ない)ので、自ら相手保険会社担当者と交渉するか、弁護士を立てて交渉してもらうこととなります。

過去の判例などから事故形態によって参考となる過失割合はありますが、事故は一つ一つ異なるものですから、どちらか一方に重大な過失が認められるなど、加算・減算によって決定することとなります。

赤信号無視やセンターラインオーバーの事故の場合、100:0の割合となりますが、事故直後に相手が謝ったとしても翌日保険会社から連絡が来たときには、どちらが信号を無視したのか、どちらがセンターラインをオーバーしたかはっきりしないということでもめるケースは非常に多いです。出来る限り事故現場で目撃者の連絡先を聞いておくなどの対策が重要となります。ドライブレコーダーなどは証拠として有効な場合もあります。

優先道路を走行中に脇道から出てきた相手車とぶつかってしまったような事故の場合、避けようがなかった事故だとしても自分の車も走行中ということで過失を問われてしまいます。無過失を主張する際も、絶対に譲歩しない意気込みで望むよりも、落しどころを考えながらの交渉が有効です。

自分が車を運転していた以上、過失0は無理かなと思いつつも相手の修理費の過失分まで負担させられるのは納得で出来ないという場合、95:0や90:0といった落し所もあります。この場合、自車の修理金額の5%もしくは10%は自己負担となります。修理工場と自己負担金額を抑えられるか相談してみましょう。

感情的にならずにうまく交渉を進めることが、早期解決の鍵となります。

事故解決110番

自動車修理工場のフロント業務に携わってきた筆者が、事故によってお困りの皆様に事故解決のアドバイスができればと思い作成してみました。損をしない事故解決の方法をお役立てください。