修理金額はどのようにして決められるのか
以前は、保険会社のアジャスターが修理工場に入った車をみて、修理工場の担当者と50万円でどう?とか60万円でどう?とか大雑把に感覚で修理金額を決めていた時代もあったとか。
現在は、修理金額の透明性を計るなどの取り組みにより車種・作業ごとに細かく指数が作成されており、その指数にディーラーや工場が設定しているレバーレート(1時間あたりの工賃) を乗じて工賃が算出されます。
実際にはディーラーや工場でパソコンを使用し修理見積ソフトを使いながら算出する方法が多くとられています。見積ソフトにはあらかじめ部品代が入力されており、必要な交換部品や脱着部品を選択し、板金や塗装の範囲(時間)を入力することで見積が出来上がるシステムです。
パソコンの使い方さえ分かれば素人でも操作が可能かもしれませんが、実際に必要な部品を選択することや板金塗装に必要な時間を算出することは見積もりを作成するフロントマンの技量によって差が生じてくるところです。
いくつかのディーラーや工場をまわって見積を出してもらうと差が出てくるものです。
見積に差が生じる要因としては
①レバーレートが違う
②交換部品が違う
③板金・塗装の工賃に差が生じる
④割引がある などが考えられます。
①レバーレートはディーラー・工場毎に設定されているものです。立地や設備など運営に関わるコストなどから算出されますので交渉は難しいでしょう。
②交換部品に関しては仕上がりにも影響してくる部分となります。こちらの意図を説明してなるべく部品を抑えるか、仕上がり重視で作業してもらうかで変わってきます。
③板金・塗装の工賃についてはフロントのさじ加減が大きく影響する部分でもあります。ただし、工賃が安ければ作業にかけられる時間も少なくなりますので仕上がりも変わってくるかもしれません。
④割引についてはキャンペーンなど工場側の好意によるところとなります。
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